『美しくなりたい』という美への貪欲さが自分自身と重なります！ 人間の外見の持つパワー。そのポジティブさと、ネガティブさが、忠実に融合したスリルアニメーションで、アレンも一気に大好きになりました！

『究極の美を求めてもがくほど
手は汚れ 心は醜く堕ちていく
美容大国韓国が説く「真の醜さ」に学ぶ
狂気と教訓を秘めた
大人のためのおとぎ話

おぞましいのになぜか願望をかき立てる整形の手法に心ざわつき、物語が進むにつれて美の感覚が狂いそうになるくらいの狂気のパワーに飲み込まれてしまった。

「美をください」なるコピーが凄い。
美は漠然とした概念なのに、現実の最たる存在である肉と読ませる。
求めた物は美か肉か。
謎のままなのもこの映画の魅力だ。

私も外見ですごく苦しい思い
をした人間の1人なので
物凄く心が引き裂かれそうでした。
「可愛い」は素敵なものであり
そしてとんでもない狂気なんだ
と思いました。

マウンティング塗れの大衆消費社会を生きる我々のための現代の怪談。
ネットに溢れる嫌なコンプレックス刺激広告も、このくらい面白かったらいいのに！

痩せて綺麗になりたい、
でも苦労したくない……
そんな君にはコレ！　って映画です。
生々しさに胸をエグられ、心が5kg減。
究極の美は恐怖なんですね

この映画では現代のルッキズム問題がリアルに描かれていて、美人を羨む主人公イェジの心の闇の部分は、同じ女性として他人事とは思えなかった。

満たされぬ承認欲求と果てしない美への欲望の悍ましさをアニメだからこそ表現できる形で極限まで再現している。衝撃のラストをチンチャ見逃すなっ！

「美しくなって見返したい」
私を含め誰もが持っているそんな願望を
1mmの容赦もなく
残虐に描くホラー作品。
観れば心の肉まで削ぎ落とされます。

ルッキズムの被害者が
競争を強いられる悪夢。
本作はそれを文字通り「身を削る」アクションで具現化する。
全身の皮膚が粟立った。

美だけを求めた末に待ち受ける余りにもグロテスクな有様。
整形水がもたらす超残酷ビジュアルは、
普段ホラーに見慣れていても思わず目を背けたくなるほど悍ましい。

整形したからこそ私は心の潤いを得ることができた。美を追求することは決して間違っていないが、大切なのはやっぱり心だと改めて思った。生きる力は水。でも摂りすぎには注意。

美しくなれば金も名誉も愛も思うがまま！
なんて安易な欲につけこむ恐怖。
究極の外見主義〈ルッキズム〉・ホラーの誕生だ！！

醜いことは罪なのか。美しさを求めることは罪なのか。
『整形水』は美醜に取り憑かれた社会に塗りたくる”皮肉”だ。

心美しい少女の挫折。
その背景には、外見至上主義社会によって超えられない“壁”があった。
しかし、究極の美を手中にしても、その“壁”はこえられなかった・・・
人間本来の価値とは何か。
エスと超自我の対立の中“整形水”と出会い自我が崩壊していくイェジ、そしてその様は
決して他人事ではないことを
この映画は教えてくれる。
韓国アニメの可能性を示してくれた、ホラーの傑作！

つい自分と誰かを比べてはコンプレックスを抱いてしまう…
そんな一人として「整形水」は他人事とは思えないお話。
欲望は時にエネルギーになるけれど、一歩間違えると暴走してしまう。
思わぬ方向に進んでいく物語にゾッとするサイコホラーでした。

『整形水』を手に入れた醜い女は、身体が美しくなるにつれ、
心も美しくなっていくのか･･･？
いや、心が反比例したその先には･･････
だが、話は二転三転、、、
ラストは想像超え！

吐き気がした。私はその結末を知っていても、この水に手を伸ばすかもしれないから。美しさへの誘惑というのは、それだけどうしようもないものなのだ。

韓国発で世界中のマンガ業界に変革をもたらしているウェブトゥーン原作で打ち出してきた今作。
ルッキズムにファット・シェイミングという他人事じゃないテーマを掘り下げるかと思いきや、
予測不能な方向に進んでいくひねりの加わったボディー・ホラー！

ルッキズムや醜形恐怖の
リアルな憂鬱を、
フィクションの力で
吹っ飛ばす怪作。
笑っちゃうほどクレイジーなラストがマジで最高です！